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*電気コップ(コンデンサ)の容量を概算
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「電気コップ」
-1999年2月号/手作りセンサーで、放射線をキャッチしよう | NGKサイエンスサイト|日本ガイシ, 米村傳治郎 監修 http://www.ngk.co.jp/site/no18/exam.htm
この電気コップというコンデンサの容量がどれくらいなのか計算してみる。
コンデンサの容量の計算式は
-コンデンサ - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B5
より、
&mimetex(C = \frac{\epsilon A}{d})
Aは1つの電極板の面積、dは電極板間の距離、εは電極板間の誘電体の誘電率。
NGK のページでは、
> プラスチックコップ (スチロール樹脂製のハードタイプ、3個)
ということなので、材質がポリスチレン(PS)のものを購入。
コップの厚さをノギスで測ったら、0.75 mm だった。
コップに付けるアルミ箔は、コップの上のほうがφ70 mm、底がφ55 mm で、長さ(高さ) 80 mm 程度だったので、アルミ箔の面積は
&mimetex(A = \frac{1}{2} \pi \{ \( 70 + 55 \) \times 10^{-3} \} \times \(80 \times 10^{-3} \) \approx 0.016 \ \rm{[m^2]} )
誘電率については
-誘電率 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%98%E9%9B%BB%E7%8E%87
-比誘電率 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E8%AA%98%E9%9B%BB%E7%8E%87
真空の誘電率 ε0 = 8.85418782×10−12 [F/m]。
ポリスチレンの比誘電率は、資料によって異なるが、2.5 程度なので
-Dielectric Constants Chart http://www.asiinstr.com/technical/Dielectric%20Constants.htm
&mimetex(\epsilon = 8.85418782 \times 10^{-12} \times 2.5 \approx 22 \times 10^{-12} \ \rm{[F/m]} )
以上より、「電気コップ」の容量は
&mimetex(C=\frac{\( 22 \times 10^{-12} \) \times 0.016}{0.75 \times 10^{-3} } \approx 470 \times 10^{-12} = 470 \ \rm{[pF]})
電気コップの作り方にもよるので、100〜1000 pF の間ということになろうか。
電子部品のコンデンサでは 470 pF は 471 と表記されているものが売られている。
とすると、高耐圧(中耐圧 2〜3 kV)のセラミックコンデンサで代用できる。
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計算、合ってますか?
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(2011/5/21)