docomo の携帯で， パソコン用のメールボックスのメールを受信したり送信したりしたいとき， 有料の「リモートメール」を使ってきました． もはや受付終了となった mova で， メールが「250文字」，iアプリさえないころからです．
今では JAVA の iアプリが使えるのだから， さぞたくさんのメール用アプリがあるのだろうと思ったのですが， そうでもありません． 有料サービスはいくつかあるようですが，フリーのiアプリはほとんどなし． なんでだろう？ フリーのソフトを探していたら， iアプリはダウンロード先としか通信できない仕様になっていて， 自前のサーバの提供を止めたというような記述をみかけました．
つまり，フリーのiアプリを提供しようとする場合， ソフトのインストールはローカルにはできないので web サイトからダウンロードで提供するしかなく， さらにメール用のアプリでは送信・受信の通信のための CGI を動作させている状態のサーバも提供することになってしまうのです．
docomo のサイトの FAQ 「iアプリ全般について」 ( http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/iappli/faq/general/index.html ) から一部引用
質問 iアプリでは不正なJavaプログラムに対してどのような対策をとっていますか？
回答 iアプリでは不正なJavaアプリケーションに対して以下の対策を施すことで端末側のセキュリティを高めています。
1. iアプリはダイヤラー機能や電話帳などの携帯電話内部の基本ソフトウェアやメモリなどに一切アクセスできない。
2. iアプリが他のJavaアプリを起動したり書き換えたりできない。（他のJavaアプリが使用するスクラッチパッドにもアクセスできない）
3. ｉアプリの通信先はそのアプリケーションがダウンロードされたサーバに限定される。
4. 複雑な計算を行い画面が固まったように見せるなどのいやがらせJavaアプリに対して、ユーザは自分の判断で終了できる。（強制終了ボタンの採用）
通信先について，上記の 3 によって，インターネットに接続しているにもかかわらず， 非常に閉じた通信環境になっています． iPhone などの海外の「インターネット端末」との違いがこんなところにも現れるのでしょうか．
4 については，iアプリを終了したときに環境や設定が保存されないことがあるのが不思議だったのですが，ときどき「強制終了」で終了してしまっていたのが原因のようです．
質問 ユーザから見たiアプリのダウンロードから実行までの流れを簡単に教えてください。
回答 以下の通りです。但し、画面表示方法などの詳細は各端末メーカ毎に異なります。
1. ユーザはiモード端末上（ブラウザ）からコンテンツプロバイダーが用意するiアプリのダウンロードページを開きます。
2. ユーザがダウンロードのページから目的のiアプリを選択すると、端末上でダウンロード可能かどうかの可否判定とダウンロードを実行するかどうかの確認メッセージが表示されます。端末にこれ以上のアプリケーションを保存できない場合は、この時にメッセージが表示されます。
3. 2で端末にiアプリの保存が可能な場合は、ダウンロードが開始されます。ダウンロードされたアプリケーションはそのまま端末にインストールされ、インストール終了のメッセージが表示されます。
4. ユーザは端末内に保存されたiアプリの一覧を表示させ、目的のアプリケーションを選択・実行することでｉアプリが起動されます。
これはつまり， iアプリを miniSD カードや USB ケーブル経由でインストールできないということ． ほんとに閉じた世界ですね． 携帯電話産業の収益源確保のねらいもあるのでしょうが， このような環境はあまり好きになれませんね．